朝夕めっきり冷え込み出しましたね。布団から出るのに時間がかかる今日この頃です。今年も残すところ一月余日、仙台では泉ヶ岳に初冠雪、自宅近くの広瀬川の河原からの眺めは、朝日を浴びた淡白な斜面と紅葉とが相まって、切り取って額縁に入れておきたいようです。始発が通り過ぎる新幹線高架橋に４月まで停まったままのＭＡＸを思い出しました。その二階建て車両も来年は姿を消すそうです。雪解けから若葉のころ、厳夏、そして冬に向かう今、風化させたくなくても、留まることのない時間の流れを感じます。

１４日月曜日朝、新幹線車中に携帯電話を忘れました。気付いた時には、電話だけが東京に向かっていました。年に数回、自宅に忘れることはありますが新幹線は初めてです。忘れた車両と座席位置を伝えて私は夕方まで営業活動、電話の方は、那須塩原駅で無事保護されて翌日宅急便で会社に戻りました。どちらかというと携帯電話に依存している方ではないので、一日くらいなら不便はそんなに感じませんでしたが「繋がらない」と変な孤独感がある事に気づきます。でも繋がらないと諦めた時間の空白もたまには良いものですよ。

盆前あたりから、急に公私ともに慌ただしくなり出しました。震災以降の事案が一気に押し寄せてきた感じです。普段は愚犬との早朝散歩中で整理可能なんですが、処理案件が多すぎて脅迫観念に襲われることも。さすがにまずいと感じて分厚いノートを一冊買いました。私のスケジュール管理は３０年以上前から小さなシステム手帳一冊と奥方を含む周辺の協力？で成り立っていました。それがスケジュール欄に入りきらなくなる始末、特に「緊急で重要」な事が増えました。儲かっている？残念ながら会社業績とは比例しませんね（苦笑）。一番の原因は老化かな？果たすべき役割は年齢とともに増えましたが処理能力は減るばかりです。まぁ自覚している分、良しとしましょうか。

さて１０月から使い出したノートですが、かなり効力を発揮しています。見開き左ページに仕事・プライベートの事案を羅列、右ページを備忘録に、処理した案件は赤でマークしています。７週目になってやっと余白が生まれ出しました。本当はその余白が「緊急ではなく重要な時間」つまり自己研鑚の時間なんですが、なかなか周囲も許してくれませんね。もちろん「じっとしていられない」という性分も邪魔しています。９月から取り組んでいる机上整理も一向に進みません。「本当に几帳面なＡ型ですか？」と社員に疑われる始末です。「人生がときめく片づけの魔法」も読んだんですが（笑）。これは年内目標ということで。

最近では「畑の時間」もままならなくなりましたが、植物は勝手に育つんですね。秋以降の天候も味方して白菜・大根などの冬野菜は順調みたいです。先月掘り出したサツマイモも甘かったですよ。今年は収穫を期待しないと決めてますから「もうけもの」ですね。降雪前に自前の大根・白菜・ネギで鍋を囲みたいとワクワクしています。少し自信がついたので来年はもう一区画（年間四千円）増やして、簡易倉庫と雨水を集める貯水槽を装備する予定です。もちろん携帯電話は持ち込まず、空白・余白の時間を楽しみたいと思っています。文明の利器に使われることなく、人生を楽しめたらいいですね。まだまだ先の話でしょうか・・。

我が家の日めくりもだいぶ薄くなりました。巷のジングルベルに惑うことなく一日一日ですね。時節柄、皆様もご自愛ください。

平成23年11月25日