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コラム

菅原のひとりごと

弊社代表・菅原による不定期連載。世の中の動向や日常の出来事を徒然語ります
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第08回

「ハンカチ王子」に「はにかみ王子」スポーツ界は新しいヒーローを待望しているようですね。駅やコンビニでスポーツ新聞を買うおばさんたちが増えているとか。彼女たちはスマートで育ちの良さを感じる優等生タイプがお好きなようです(笑)。対極なのがボクシングの亀田三兄弟、ハングリーで粗野で雑草のようなヒールタイプですね。どちらもマスコミが作った偶像のような気もしますが、「世の中そんなに甘くない!」一度ボロボロになって、どん底から復活する「スポ根もの」の方が若者の教育上好ましいかな?とも思います。もちろんモテないお父さんたちの嫉妬心も大いにあります(笑)。

「菅さんが厚生大臣だった時です」年金問題でこんな責任転嫁発言をしたのが政界のプリンス? 安倍総理です。事の重大さの認識も、一国の主としての品格もない、何だか情けなくなりますね。政治一家に生まれた坊ちゃんには庶民感覚は真似できても、感情は理解できないようです。政治の茶番は常ですが、年金問題は国家的詐欺じゃないですか。老人は増える子供は減る、国が決めた「国民皆年金」という遠い約束は守れるはずがありません。他の省庁も同じですが天下った責任者たちは関連団体を渡り歩いて何億ももらっています。そういえば血税で破綻救済した銀行役員にも退職金が復活しました。大いに関心持ちましょう。特に若い人は騙されちゃいけない! 結局背負うのはあなた達です。

11日夕方、焼香のため仕事を早めに切り上げて故郷に車を走らせました。私が小学1年生まで住んでいた生家の大家さんが96歳で大往生しました。20数年ぶりに弔問したのは生前父が建てた家だそうです。祭壇の置かれた大広間は湿っぽさより親戚や昔の隣人が集まる懐かしい場所になっていました。「よく自転車に乗せたなぁ。坂道で転びそうになった時、君をかばってできた傷が今でもあるよ。」と膝の傷痕を見せられたり、やんちゃを思い出したり、いろいろな人に生かされていたと気付かされます。ここでは50を過ぎても名前にちゃん付けで呼ばれます(笑)。

「あずま食堂(※)」街に一軒しかないラーメン屋さんで、私たち家族は、その裏に住んでいました。ファミレスもコンビニもない昭和30年代、王子様とは程遠い庶民の子供たちには、大切なお客様が来た時にしか食べさせてもらえなかった憧れの食堂でした。私のこだわるラーメン(支那そば)の味はここが原点かもしれません。毎年春と秋の墓参時に店の前を通るのですが、なかなか寄ることが出来ませんでした。何故って?いつまでも子供扱いですからお金を取ってくれないのです(笑)。この場所で私は永遠に子供のままで、しかし確実に町全体が老いていく寂しさも実感しながら一人帰路につきました。

さて、6月13日は楽天のプリンス?マー君(田中投手)を観に、フルキャストスタジアムに出かけようと思います。ビール美味いだろうなぁ。観戦記は次回にでも…。

※「あずま食堂」……登米市東和町錦織、北上川に掛かる錦桜橋を渡ると間もなくあります。

平成19年6月11日



プロフィール菅原 誠

株式会社エムジョイ代表取締役。
平成元年、地元テレビ局とタイアップした学生の就職支援イベント「探職フォーラム」が縁で脱サラ、独立。主に札幌・仙台を中心に学生と企業の求職・求人活動支援のコンサルティングを展開中。55歳。趣味は野球観戦、蘭、熱帯魚。