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コラム

菅原のひとりごと

弊社代表・菅原による不定期連載。世の中の動向や日常の出来事を徒然語ります
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第19回

「愛」から「命」そして今年は「偽」ですか。清水寺で大きな和紙に書かれた毎年の世相を表す漢字です。書いた森貫主は「誠に恥ずかしく悲憤に堪えない。分を知り、神仏が見ているのだと自分の心を律してほしい」と語ったそうですが私はこの「偽」がどうも腑に落ちません。「俗世は所詮偽りの世界、往生して極楽に往く」と説法された記憶があるからかもしれません。(笑)私なら迷わず「壊」を選びましたね。親子、人間同士、社会の信頼関係や道徳感、良心や品格、地球環境までもが壊れかけていると実感させられた年だったと思います。建物や食品の偽装は修復可能ですが、簡単に元に戻らないものがたくさんあることに早く気づかないと。来年は「創」「和」「夢」など、みんながうなずける一字をぜひお願いします。「笑」も良いですね。

皆さんにとってはどんな一年でしたか?新聞やニュースには偉い人が「謝罪」する姿が目立ちましたね。謝れば済むという問題でもないような気もしますが、いつもふんぞり返っている人たちの頭の下げ方はどこかぎこちなく、誠意を感じないのは私だけ?つい最近の福田さんなんか感情のない棒読みです。(怒)それでも私が今年一番印象に残った出来事は、安倍さんの突然の辞任ですね。「えっ?まさか!」後は言葉にならない。選んだ人が一番悪いですよ。みんなで猛省しましょう。新卒は売り手市場というけれど日本全体が間違いなく人材難ですね。皆さんの会社も採用するだけではなく育てないと手遅れになるかもしれませんよ。

エムジョイは「猪突猛進を戒めて」ジックリしっかり足固めの一年と考えていました。ところが売り手市場に流されるように、学生寄りに特化したはずの就活イベントが動員で苦労したり、探職ナビも思ったように機能せず、まぁ道半ばのこともたくさんありましたが、一番の課題だった「プライバシーマーク取得」が出来たので良しとしましょうか。来年は探職ナビ本来の「求心力」を取り戻すために大改革を考えていますが、まずはコツコツ伝えることからですね。

我が家も今年は「可もなく不可もなく」とはいきませんでしたね。春には恩人が秋には叔父が他界、冠婚葬祭併せて14回も礼服を着ました。介護に家族が振り回されたり、50歳を過ぎた途端に周辺がまた変化するものですね。それと、いたるところに「老い」を感じた一年でした。実は10年ぶりにシステム手帳を買い換えました。あちこち痛んだのも理由ですが、ダイアリーもノートも書く欄の多い分厚いものにしました。何故?もちろん物忘れ対策です。来年は記憶よりも記録をマメに残します。(笑)

23日朝、二日酔いの頭に天使か悪魔が「マツリダゴッホ」と囁きました。27日朝はぎっくり腰で起き上がれず、注射4本打ちました。宝くじは大安吉日に札幌でちゃっかり買って新年を迎えます。人間万事塞翁が馬ですかね。

それでは来年またお会いしましょう。皆さまも良い新年を。

平成19年12月28日



プロフィール菅原 誠

株式会社エムジョイ代表取締役。
平成元年、地元テレビ局とタイアップした学生の就職支援イベント「探職フォーラム」が縁で脱サラ、独立。主に札幌・仙台を中心に学生と企業の求職・求人活動支援のコンサルティングを展開中。55歳。趣味は野球観戦、蘭、熱帯魚。