１５日朝、仙台から大阪伊丹空港に向かいました。純白の南アルプスや富士山を上から目線で覗けるのは気持ちが良いものですね。夕方、会社説明会を終えて、梅田から新大阪に向かう途中どことなくメリケン粉の匂いがしたのは気のせいか、テレビの見過ぎか？そのまま新幹線で東京へ向かいました。東海道新幹線の車窓からの眺めは上空からとは違って、切れ目なく人の営みを横軸に流していきます。東北新幹線なら田んぼと山とトンネルばかりですが・・笑

翌日東京での会社説明会は「トップセミナー」として開催されました。当社創業来の看板商品です。２０数年前に初めて新卒採用をしたいという企業の社長に「御社の魅力は社長だけです。社長がマグネットになりましょう。」と生意気な提案をしたのが始まりでした。企業トップが直接学生に熱く語りかけることが今でも最高の採用手法だと確信しています。

「我社が求めているのは将来幹部となる人ザイです。ザイは財産の財、タカラと書きます。（中略）人財とは自ら考え行動できる人のことです。言われたことだけやれば良い、という人は我社には向きません。多少失敗してもいいから積極果敢に高い壁に挑戦し続ける人を求めています。」トップが熱く語れば学生に間違いなく響きます。参加者の目の輝きが違っていました。

「日本人としてのプライドを持て！」というメッセージ中に社長が「みなさん国家の三大要素知ってますか？」と突然、学生に問いかけました。「領土・国民・主権」が答えですが、何と約１５０名の学生中、３つとも答えられた人は皆無でした。いくら「ゆとり教育世代」とはいえちょっと驚かされました。尖閣諸島や北方領土がこれだけ騒がしくても問題意識がないんでしょうか？教えられていないはずはなく興味の問題だとしたら、日本国の危うさがここにもあるかも知れませんね。（右や左の話ではありませんよ。笑）

セミナーを終え、東京駅から羽田空港へ。翌日の開催地・札幌に向かいました。千歳空港から札幌行きの快速エアポートの車窓には人の気配を感じさせない圧倒的な銀世界が広がっていました。東京は季節感のない人の匂いばかりでしたが、札幌は冷気と一緒に洗い立ての洗濯物の匂いのような清々しさがあります。空気が美味しいんです。日本列島は本当に長いですね。

この時期は、三日間寒く四日間暖かくなる七日周期を繰り返しながら春に近づいて行くそうです。そういえば広瀬川周辺を毎朝散歩すると土の匂いが次第に柔らかくなるのを感じます。「解なし」方程式のドツボに嵌り込んでいる政局は何やらきな臭い解散風の匂いでしょうか？

「三寒四温」どちら様にも「春よ、来い！」ですね。

平成23年2月21日