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コラム

菅原のひとりごと

弊社代表・菅原による不定期連載。世の中の動向や日常の出来事を徒然語ります
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第11回

久しぶりに自宅で新聞を読んでいたら食器棚がゆっくり揺れだしました。それほど大きく感じませんでしたが長かったですね。新潟県中越沖地震は2004年の時以上に大きな被害をもたらしました。世界のトヨタの製造ラインが全面停止したり、柏崎刈羽原発が再開まで一年以上掛かるなどインフラ被害も甚大ですが、避難所生活を強いられる人たちや高齢過疎地域の無防備さを見るたびに格差社会の広がりを感じます。「災難は忘れた頃に」といいますが新幹線の脱線やがけ崩れで埋まった車からの幼児救出などつい先日のように生々しく蘇ります。予知も科学も通じない自然の理不尽な力に人間は本当に無力ですね。被災地の復興を祈るばかりです。

1.マークを確認、2.フタをはずす、3.軽くすすぐ、4.つぶす、5.ラベルをはがす、これ何のことかご存知ですか?実は地震があった朝、集合住宅のリサイクル置場にいました。300世帯のペットボトルが集まってきます。ほとんどの家庭が前述の5項目を守っていますが、一部のマナー違反のために大変な作業を強いられています。これまでは老人会や有志がお手伝いしていたそうですが、あまりの重労働に音を上げてしまったようです。市から任命されるリサイクル推進委員から「皆さんに実情を理解して欲しい」と言われ参加しました。約1時間ペットボトルを踏み、ラベルはがしを手伝いました。その間に持ち込まれる量に驚き、足の裏と腰が悲鳴を上げて、生活感のなさを実感しました。ちなみに受け売りですがビール(アルミ)缶はつぶさないで出します。

マンション町内会の役員(夏まつりやイベント担当ですが)を引き受けて20年以上になりますが、子供の数が減り、高齢者が増え、互助の仕組みも老い始めている事をいろいろな場面で感じています。仙台も地震の多い地域です。のど元を過ぎていた防災意識を見直すことも必要ですが、いざという時の人と人との絆は時間を掛けないと築けないものですね。みなさんの住んでいる場所にコミュニティは存在していますか?

珍しく選挙カーの連呼を聞いていませんが29日は参議院選投票日ですね。争点が多少ボケた感もありますが、次代の選択のために参加しようと思います。

平成19年7月27日



プロフィール菅原 誠

株式会社エムジョイ代表取締役。
平成元年、地元テレビ局とタイアップした学生の就職支援イベント「探職フォーラム」が縁で脱サラ、独立。主に札幌・仙台を中心に学生と企業の求職・求人活動支援のコンサルティングを展開中。55歳。趣味は野球観戦、蘭、熱帯魚。