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コラム

菅原のひとりごと

弊社代表・菅原による不定期連載。世の中の動向や日常の出来事を徒然語ります
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第21回

先日、我が家に「ぬか床」が誕生しました。なにげなく読んだ雑誌に「ぬかみそ漬け入門」という特集があり、「東京タワー」で倍賞美津子演じるオカン(母)の仕草を思い浮かべながらインターネットで糠も一緒に注文しました。「あなたがやるのね!」と奥方からもきつく注文されながら、数日後、無事到着。キュウリや大根、セロリ、ニンジン、カブなどいろいろ試しています。さすが植物系乳酸菌の威力ですね(本の受売り)本当に美味しいんです。焼酎や日本酒に良く合います。生野菜のビタミンなど栄養分が倍増するそうで、正真正銘の無添加健康食品です。毎日かき混ぜたり、糠や塩を足したり水を抜いたりと手間を掛けながら、我が家の味になるんですね(笑)。

依存しておきながら疑い出すときりがないのもこの国ですね。作らせたのは日本企業で、輸入後ノーチェックのまま食卓まで届いていました。しかもクレームも放置したまま被害を拡大させました。それなのにまるで中国だけが悪いような偏見報道が多いと思いませんか。「喉元過ぎれば…」という諺がありますが、賞味期限切れや改ざん、偽装は日本も特技?ですよね。熱さを忘れて「国産だから大丈夫」って、本当にいいの?とあきれます。事件の可能性?それ以前の問題ですね。簡単に自給率が上がるはずも無く、依存はまだまだ続きます。道路も大事ですが、口から入る食は急を要します。

一人で惣菜を選んでいるお年寄、乳児を抱え幼児の手を引きながら冷凍食品を品定めする若いお母さん、弁当売場で赤札を探す中年男性など、週末スーパーに買物を付き合うといろいろな光景に出会います。日本の伝統的な食卓は確実に変化しています。「冷凍食品は買うな!」「家庭で料理作れ!」などと無神経な発言をする輩には現実が見えていません。作りたくても作れない人、作る時間が無い人、国産を買えない人たちだってたくさんいます。そういう人を守るのが政治でしょう福田さん。でもね、北京五輪も近いし大統領選もあるから、喉元過ぎたら風化させちゃうんでしょうね。きっと。(怒)

我が家のぬか床の話に戻りますが、奥方の注文どおりには行かず、手入れは彼女の日課になりました。容器は冷蔵庫に入る大きさで匂いも無く意外に管理が簡単とのこと。私は三日坊主?いや一日しか持ちませんでした。(笑)依存しているのでいろいろ風化させないように時々参加したいと思います。興味のある方にはそっとお教えいたします。

平成20年2月15日



プロフィール菅原 誠

株式会社エムジョイ代表取締役。
平成元年、地元テレビ局とタイアップした学生の就職支援イベント「探職フォーラム」が縁で脱サラ、独立。主に札幌・仙台を中心に学生と企業の求職・求人活動支援のコンサルティングを展開中。55歳。趣味は野球観戦、蘭、熱帯魚。