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コラム

菅原のひとりごと

弊社代表・菅原による不定期連載。世の中の動向や日常の出来事を徒然語ります
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第12回

25日、マンションの中庭で町内会の夏まつりがありました。夏休み最後の土曜日に毎年開催され20年以上続いています。2棟のマンションで約300戸、1000人以上が暮らしています。各階輪番で回ってきた班長の年にたまたま一緒になった関西人が音頭を取って始まりました。某メーカーの支店長さんが関西流でどんどん話を進めます。まだ若造だった私は嫌と言えずにパンフレット作成、買出し、祝儀集め、設営準備などを手伝わされました。彼が大阪に戻ってから私たちが引き継ぎましたが今では町内会の大きな財産になっています。正に継続は力なりですね。

まつり当日朝9時になると住民たちが集まってきてやぐらを組んだりテントを張ったり準備が始まります。いろんな職種の人が住んでいて手際よく準備が進んでいきます。今年もたくさんの人が協力してくれました。年に一度この日しか顔を見ない人もいます。その一人一人がしっかり自分の役割をこなしてくれます。有機的というのはこういうことを言うんですね。少し歳はとりましたが、すばらしい町内会組織です。2時間ほどで会場設営が終るとお母さんたちの炊き出しが準備されて賑やかな昼食会になります。ここから既にアルコールが入り出し、延々夜9時過ぎまで近隣町内会も巻き込んで宴が続きました。

午後3時を過ぎて音楽が鳴り出すと近隣の子供たちが大勢集まってきます。大人気なのがマジックショー、近所の畳屋の息子さんがプロになっても安い出演料で毎年来てくれます。子供の好奇心というのは目の輝きに現れますね。その輝きが朝から動きっぱなしの裏方さんたちの栄養剤です。住民手作りの夜店は老若男女が一緒に手伝います。「おじちゃん」と太い声が呼んでいます。20年前の子供たちがいつの間にか親になり自分の子供を連れています。中学生や高校生も友達同士で楽しんでいます。クライマックスの盆踊りは200名以上が参加しました。殺伐とした出来事が多い世の中ですが、ここにはささやかなコミュニティがずっと存在しています。いつまでも大切にしたいですね。

夏の一大イベントが無事終了しました。今週から本格的な職場復帰です。(笑)

平成19年8月28日



プロフィール菅原 誠

株式会社エムジョイ代表取締役。
平成元年、地元テレビ局とタイアップした学生の就職支援イベント「探職フォーラム」が縁で脱サラ、独立。主に札幌・仙台を中心に学生と企業の求職・求人活動支援のコンサルティングを展開中。55歳。趣味は野球観戦、蘭、熱帯魚。