<第17回> 熱中症に注意しましょう!!
じめじめした梅雨が終われば、夏本番です。また今年も節電が必要な夏になりそうです。熱中症に注意が必要です。基本は、水分補給と日頃の体調管理につきます。特に汗をかいたら多めに水分補給をしましょう。汗と一緒に塩分も消費しているので、低カロリーのスポーツドリンクがおススメです。
日頃の体調管理で気をつけることは、食事・睡眠・そしてお酒との付き合い方です。食事はバランスよく、タンパク質や野菜も含めて摂るようにしましょう。暑いからといって、そうめんなど冷たいものばかりだと、胃腸の調子を崩す危険がありますので気をつけましょう。睡眠は最低6時間程度、寝苦しいですが12時には就寝しましょう。オリンピックもありますが、寝不足にならないように見て下さい。また、お酒は翌日に残るような飲み方はやめましょう。アルコールを分解するために水分を使いますので、飲みすぎは脱水症の原因ともなります。
<職場のメンタルヘルス>
職場でのコミュニケーションについて確認しましょう!!
産業医として、【うつ】などのメンタルヘルスの相談を受ける時、「もう少しコミュニケーションがとれていれば、問題が起こらなかったのになぁ・・・。」と思うことがよくあります。
では、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?
コミュニケーションの基本は、言わずと知れた「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」です。全ての社員が、お互いに注意することが重要ですが、特に部下は、仕事で問題が起こりそうな時や心配なことがある時は、上司に積極的にホウレンソウを行います。問題が生じた場合に、ホウレンソウを行わずに解決しようとすると問題はどんどん大きくなりますが、ホウレンソウを行って上司と共有すると、その時から解決に向かいます。
上司は部下に対して、積極的に誉めて下さい。特別なことがなくても、毎日当たり前に仕事をすることを誉めることで、部下は仕事にやりがいを感じるようになります。誉める時に重要なのは、誉めていることが相手に伝わることです。また、「上司は誉めているつもりでも、部下にとっては説教になっている。」なんてことが時々起こります。相手に評価していることが伝わるように、誉めて下さい。
いいコミュニケーションでいい職場の雰囲気を作りましょう。
Dr.セイ : 清治 邦章(セイジ クニアキ)
- 37歳、医師、労働衛生コンサルタント。仙台市生まれ。
- 1999年 3月産業医科大学医学部卒業、医師免許、産業医資格取得。
- 産業医科大学循環器科、九州労災病院循環器科での勤務を経て、JR仙台病院健康管理センターに勤務後独立、訪問医、産業保健推進センター相談員としても活躍中。
- 趣味はマジック(プロ級)とバスケットボール。
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