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コラム

Dr.セイの健康管理術

産業医・労働衛生コンサルタントの清治邦章が、職場の健康管理・メンタルヘルスについてお話します。
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<第15回> 夏バテに注意しましょう!!

【暑くて寝苦しい時期ですが、ちゃんと眠れていますか?】

夏のこの時期に、「なかなか寝付けない」「夜中や朝方に目が覚めてしまう」といった睡眠に関わる相談を受けることが少なくありません。これは暑ければ寝苦しいし、エアコンをかけて涼しくしすぎても眠れないというように、温度設定の難しさに要因があるようです。なるべくエアコンを使わずに眠る、どうしても暑い場合は設定温度を高めにする、タイマーで切れる様にするなどの工夫が必要です。また、睡眠は日中の生活習慣にも関係するようです。体を動かしたり日光に当たった方が、夜よく眠れるようになります。眠る前に軽いストレッチを行う、温めたおしぼりを目の上に置く、楽しいことや夢などをイメージすることも寝つきをよくする工夫です。悩みが原因で寝付けない場合には、信頼できる人に相談するなどして解消する努力をします。どうしても眠れないときは産業医や医療機関に相談しましょう。

★気温・湿度共に高い日々が続いています。夏バテしないように生活習慣に気を配りましょう。

1.食事が偏る。冷たいものを食べる。最近、食欲がない。下痢をしやすい。胃が痛い。

⇒食事は体調管理の基本です。冷たいものを食べ過ぎず、バランスよく食べるよう心掛けましょう。胃が痛い、下痢しやすいなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診して、治療して下さい。

2.夜、寝つきが悪い。好んで夜更かしをする。熟睡できない。朝、早く目覚める。昼間に眠くなる。

⇒睡眠も大変重要です。空調を工夫しながら質の良い睡眠をとる工夫をしましょう。寝苦しいからといって夜更かしをするのはいけません。また、明るくなるのが早く、目覚めが早すぎる場合は、カーテンなどで明るさを調整してみて下さい。良眠の為に適度な運動も大変効果的です。

3.お酒を好んで飲む。前の日のお酒が残る。二日酔いで体調が悪い。

⇒お酒の飲みすぎは体調悪化につながります。熱中症の危険性も高まりますので注意して飲みましょう。また休肝日も忘れずに作りましょう。

4.作業環境の気温差が大きい。涼しすぎたり、暑かったりする。

⇒涼しすぎる場合は上着を着る、など上に羽織るものを持参して、服装で工夫しましょう。

5.仕事で大量の汗をかく。仕事で熱中症気味になる。体の節々が痛い。尿の色が濃い、又は尿が少ない。

⇒水分を多めにとるようにしましょう。症状がひどい場合は早めに医療機関を受診しましょう。

繰り返しになりますが、食事・睡眠など、生活習慣に注意して、夏バテしないようにしましょう。



プロフィールDr.セイ : 清治 邦章(セイジ クニアキ)

  • 37歳、医師、労働衛生コンサルタント。仙台市生まれ。
  • 1999年 3月産業医科大学医学部卒業、医師免許、産業医資格取得。
  • 産業医科大学循環器科、九州労災病院循環器科での勤務を経て、JR仙台病院健康管理センターに勤務後独立、訪問医、産業保健推進センター相談員としても活躍中。
  • 趣味はマジック(プロ級)とバスケットボール。

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