<第07回> 話を聞く「目的」
あなたの部下に最近元気がないなど『うつ』の症状が現われた者がいます。あなたは面談をすることにしました。さて、何を目的に面談しましょう?
原因の究明でしょうか?問題の解決でしょうか・・・・・・?
最も大事なことは、このまま仕事を続けてもいいのか?病院に行くべきか否か?この辺りの『見極め』です。この見極めが的確にできないと面談をしても何の意味もなく、時間だけが経過してより問題が大きくなることすらあります。
『見極め』はポイントを押さえれば、さほど難しいことではありません。
以下にそのポイントを列記します。
- 「心の健康チェック」で50点を越える。(ご連絡いただければ資料提供します)
- 食事が食べれない。または過食してしまう。
- 寝つきが悪い。または早朝に起きてしまう。
- 余暇の時間に自分の趣味ができない。
- 悩みがあるが、相談できる人がいない。
上の5項目に1つでも当てはまる場合は産業医・精神科医などの専門家に相談する必要があるでしょう。逆にこれらが当てはまらないのであれば、ストレスの原因を改善して様子をみることができると思います。
この『見極め』のスキルの向上には、会社全体で取り組んで頂きたいと思います。是非、管理職研修などに盛り込んで下さい。
1つ、注意すべきことがあります。面談する社員と上司の信頼関係が芳しくない場合は、社員が本当のことを言わない場合があります。その辺りが気になる場合は、別の人が面談するなどの対策が必要です。
3月19日のセミナーでは、もう少し詳しい内容についてお話します。
Dr.セイ : 清治 邦章(セイジ クニアキ)
- 37歳、医師、労働衛生コンサルタント。仙台市生まれ。
- 1999年 3月産業医科大学医学部卒業、医師免許、産業医資格取得。
- 産業医科大学循環器科、九州労災病院循環器科での勤務を経て、JR仙台病院健康管理センターに勤務後独立、訪問医、産業保健推進センター相談員としても活躍中。
- 趣味はマジック(プロ級)とバスケットボール。
好評開催中のメンタルヘルスセミナーの日程は、弊社お知らせページをご覧ください。