<第10回> 「産業医新聞12月号」
【※インフルエンザに注意しましょう!】
師走ですね。皆さんもお忙しい毎日と思います。
昨年は新型インフルエンザが大流行しましたが、もう忘れてしまった方も多いのでは?今年も冬に向けてしっかり備えることが重要です。予防の基本はうがい・手洗いです。
十分な睡眠・バランスのよい食事・お酒を飲み過ぎない・適度な運動をする、など日頃の体調管理にも気をつけましょう。
職場でもうがい・手洗い・アルコール消毒を励行しましょう。
救急箱に体温計を常備して、体調が悪い時はすぐに体温を測定し、発熱がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。インフルエンザと診断された場合は5~7日間程度、または熱が下がって2日間は自宅療養とします。この期間は治療薬を飲むと回復まで1~2日短縮されるようです。
ワクチン接種は、もうお済みですか?まだの方は出来るだけ早めに接種しましょう。今年のワクチンは新型インフルエンザ・季節性インフルエンザ混合となっています。特に多くのお客様と接する機会がある方は、積極的に接種しましょう。しっかり予防して、寒い冬を乗り切りましょう。
【※ガンを予防する!】
日本人の2人に1人が死ぬまでに罹り、3人に1人が死ぬ病気であるガン。早期発見、早期治療も重要ですが、予防も大変重要です。日本では増加の一途をたどるガンも、アメリカでは減少してきています。
そのアメリカで推奨されている予防法は「禁煙」と「食事」、そして「運動」です。食事に関しては、「無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を1日600グラム以上食べること。具体的な食品としてはニンニク、十字葉野菜(ブロッコリー、キャベツ)がいい」そうです。また、果物を摂ることもいいようです。
確率がゼロにはならないと思いますが、できることは努力したほうがいいのではないでしょうか。
一人一人の取り組みで、日本のガンも減少すれば、それは素晴らしいことだと私は思っています。
年末は、仕事に忘年会にと何かとお忙しいとは思いますが、風邪や暴飲暴食に十分注意して健康で良い新年をお迎えください。
Dr.セイ : 清治 邦章(セイジ クニアキ)
- 37歳、医師、労働衛生コンサルタント。仙台市生まれ。
- 1999年 3月産業医科大学医学部卒業、医師免許、産業医資格取得。
- 産業医科大学循環器科、九州労災病院循環器科での勤務を経て、JR仙台病院健康管理センターに勤務後独立、訪問医、産業保健推進センター相談員としても活躍中。
- 趣味はマジック(プロ級)とバスケットボール。
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