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コラム

Dr.セイの健康管理術

産業医・労働衛生コンサルタントの清治邦章が、職場の健康管理・メンタルヘルスについてお話します。

<第01回>産業医ってどんな医者?

はじめまして、産業医の清治邦章です。
第01回目の今回は「産業医」についてお話しましょう。

「産業医」とは、「会社の健康を守る仕事をする医師」で予防医学のスペシャリストです。その歴史は西暦1713年に遡ります。イタリアの医師ベルナルディーノ・ラマッツィーニが「働く人々の病」という本を書きました。鉱山で働く人の肺疾患、職人の視力障害、立ち仕事をする人の下肢静脈瘤・・・・・・仕事にまつわる病は多種多様です。ラマッツィーニは200年も前にそれらの予防が重要だと説いたのです。

日本では戦後の急速な経済発展に伴い、様々な公害が発生しました。イタイイタイ病、水俣病、四日市喘息・・・・・・。そしてこれらを予防する為の策として、1979年四大工業地帯の北九州工業地帯・福岡県北九州市に、日本で唯一の「産業医」を養成する為の医科大学、私の母校でもある「産業医科大学」が開校しました。

労働安全衛生法には産業医の役割が明確に記されています。また、最近メンタルヘルス対策などで、企業側のニーズも高まっています。しかし、よい対策ができない産業医と、産業医をどのように有効活用すべきか、わからない企業側、双方の理由で十分に機能していないのが現状です。特に仙台では専門の産業医というものは殆ど存在しません。このような中で今回、エムジョイさんとタッグを組み、仙台に真の産業医サービスをご提供しようと挑戦を始めました。

このコラムでは、産業医の視点から企業を元気にする様々な情報を毎回お伝えしようと思っています。みなさん、これからよろしくお願いします。



プロフィールDr.セイ : 清治 邦章(セイジ クニアキ)

  • 37歳、医師、労働衛生コンサルタント。仙台市生まれ。
  • 1999年 3月産業医科大学医学部卒業、医師免許、産業医資格取得。
  • 産業医科大学循環器科、九州労災病院循環器科での勤務を経て、JR仙台病院健康管理センターに勤務後独立、訪問医、産業保健推進センター相談員としても活躍中。
  • 趣味はマジック(プロ級)とバスケットボール。

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